決断を迫られる
ついに年末
「降格して二度と昇格せずに続けるか退職か」
を迫られた
何か大きな失敗をしたわけでもないし、そもそもその上司にそこまでの権限があるのかも不明であったのでその上司以外の役員や人事担当に相談するも返ってくる答えは「ミスをするあなたが悪い」や「近いうちに協議してみます」とばかり
結局誰と相談しても進展はなく追い詰められる毎日、しかも5年前は一緒に仕
事をしていた仲間は多くが出世してその仲間からも叱られることがあり、そ
れが更なるストレスとなってさらに体調を崩す
そしてまともに出勤することが困難な状態になり本気で退職を考えるようになる
一度は勤め上げることを考えていたのに退職に追いやられた現実に悲しさ悔しさ腹
立たしさ負の感情に支配されまともな判断もできなくなってしまった
退職することにしました
満40歳にして僕はその会社を退職することに決めた
退職の申し出をしたときに仲のよかった部長から辞めないで欲しいと言ってもらえたが
もはや退職以外の考えが浮かばずそのまま退職の手続きを済ませた
ちなみに退職後に仲間から聞いた話では僕の退職は本人からの申し出であり、話合いをしたが本人の強い意思を尊重し退職を認めたとのことであった
その事を言っていたのは僕にきつく当たっていた上司と教えてもらった
もちろん事実と違うし強引に退職させられたのに自分から進んで退職したことになっている
よくある話と言えばそれまでだがそのことを聞いたときは本当に悔しかった
けど過去のことを考えても仕方ない
退職したことが幸せのきっかけだったと思うようになりたい。前を向いて仕事をみつけに行こう
そう思って布団に入った