飲食店は尋常じゃなくきつかった
次の日も朝9時に出勤
昨日就寝したのが2時で起きたのが7時
睡眠時間5時間
これが強調するほどのことかは置いておいて
正直きつい
重い荷物を運んだときのきつさではなく別のタイプのきつさだ
しかも今日も注文受けするのかと思うと気が滅入ってくる
今日の仕事内容は昨日と全く同じ
注文取りも少しは慣れると思っていたが全く慣れない
相変わらずの2度聞きであからさまに嫌な顔をするお客さんもいる
クレームにならなかったのでその点は救われたが
本日の賄いは卵焼き3切れと白ご飯
そしてお昼の3時間休みにすることはなく通路の隅に座っていた
そしたら先輩店員の方が声をかけてきてくれたので
不満をぶちまけてしまった
先輩に不満を正直に言った
「拘束時間もこんなに長くてきつかったら続ける自信がありません、なんでみんな続けることができるんですか?」
先輩店員はやっぱりなと言うような表情でこたえてくれた
「みんな目標があるから続けることができるんですよ、ほとんどが自分のお店を持ちたいって目標ですけどね、だから拘束時間が長くてもみんな修行と思ってやっています、ヒデさんより通勤に時間がかかってまともな睡眠時間を確保できないでいる職人さんも多いですよ、だからお昼休みに昼寝をしている人が多くいるんです」
返答ができなかった
自分よりきつくても愚痴をこぼすことなく仕事をしている人がいるとは考えていなかった
それでいてみんなあんな優しい表情なのだから自分が恥ずかしい
僕の不満を聞いてくれて色々教えてくれた先輩
他にも不安要素が沢山あったので思っていたことを聞いた
・このあとどれくらいしたら本格的に料理をさせてもらえるのか
>本人のやる気にもよるが1年弱くらいが目処になる
・このお店で働き続けると、この後どのように進んでいくのか
>基本的に職人サイドか経営サイドに分かれてお店に携わることが多い、もちろん本人の希望を尊重するので無理に振り分けることはまずない
・自分の店を持つならどちらが有利か
>持つ予定のお店の形態によりかわる、自分で料理を作りながら経営するなら職人と経営の両方の経験をした方がいいと思うしチェーン店とかで料理をあまりせずに運営をメインにするなら経営の経験を沢山積んだ方がいいと思う
色々を聞いてしまったがこの先輩店員は最初職人になるつもりで入ったらしいが経営の面白さに目覚めてそちらの方を目下勉強中とのこと
この日も仕事が終わったのが22時40分で帰宅したのは12時30分
遅い夕食の後に床についた
このまま飲食店の仕事を続けることができるのかなと考えていたらいつの間にか寝てしまっていた