40代転職日記49話:飛び込み営業を命ぜられました

飛び込み営業命令


新規の契約はまだとれていなかったけど追加契約を数件取れるようになってしばらく経った頃、突然の飛び込み営業の命令が下った

しかし新規契約がとれずにやっと追加契約が少しとれるようになってきた僕に飛び込み営業をさせるって会社の業績はかなり危なかったんだろうか

しかしそんなことは知らされることなく週明けから飛び込み営業開始とだけ案内された

もちろん断ろうとしたけどダメだった

飛び込み営業はしたことがない


まともな営業はしたことがなかったのに飛び込み営業なんて考えてもいなかった

営業をメインにしている友人から飛び込みの大変さを聞いていたので、飛び込み営業が決まったときの不安はすごかった

もともと配送と営業の仕事と言うことで入社しているので営業は当然のことかもしれないけど

正直言って飛び込みは勘弁して欲しかった

ただ会社としては飛び込み営業をすると決めたので拒否はできないないようなことを言っていた

今回は研修もなく紙の資料2枚だけ渡され、いきなりやってくれとのことで説明が終わった

先輩に少し聞いてみたが経験するのが一番とのことであまり詳しくは教えてもらえなかった

そもそも時間もそんなになかったけど

知り合いの飲食店に挨拶に


週があけて飛び込み営業が開始になった

配送の時間とは別に営業の時間が設けられていてその時間に営業をしに行くとのこと

午後のかなりの時間が営業に充てられており時間的には余裕があったと思う

しかしいきなり見ず知らずの店に営業に行くのは恐過ぎたので最初は知り合いの飲食店をまわることにした

10年以上前から顔なじみの店があり、そこにまずは営業に行った

お昼のランチ時を外して来店すると都合いいことに友人店主がいて話を聞いてくれた

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僕は少してもいいので契約をしてもらえないかと話を切り出した

用意していた資料を見せて頼み込んだが友人店主は渋い顔をしていた

やはり簡単に新規契約はしてもらえなかった


友人店主はしばらく資料を見てこう言った

「悪いけどもう長年契約しているとこがあってね、なかなか簡単に変更もできないんだよ」

やっぱりなと言う感じではあったが現在の契約内容について少し聞いてみた

なんと僕が持ってきた条件より好条件で取引をしていた

現在の契約よりも悪条件でしかも新規で契約をしてくれるはずもなく僕は資料をたたんだ

業界の実態を知る


更に友人店主と話をしていると同じような営業は時々来るらしく

僕のような飛び込みも珍しくはないとのこと

だけど現状で契約しているとこががっちりと契約をおさえているので新規で契約をするのは

なかなか難しいらしく友人店主も新規の契約は殆どしたことがないと言っていた

もしもいい条件で新規契約の営業があってもそのことを今現在契約している担当に話すと殆どの場合同じ条件か近い条件にしてくれるので乗り換えるメリットはあまりないとのことであった

2週間の営業で新規契約0件


出鼻を挫かれたが飛び込み営業は続けないといけないので僕は1日2~3件程度のペースで2週間がんばった

話を聞いてくれるのはまだいい方で開口一番で「帰れ」と言われることも少なくなかった

話を聞いてくれた場合も契約内容が条件負けして契約してくれるところは全くなかった

「おたくのとこと契約するメリットあるの?」みたいなことを言われても何も言い返すことができなかった

契約の値段に関する裁量は僕になくただ決められた値段で契約するようにと言われたが、それがいかに難しいことが改めて思い知らされた

結局2週間で取れた新規契約は0件

飛び込み営業の成果を全く出せなかった

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