40代転職日記32話:毎日が限界勝負

土木の世界は日勤と夜勤の連続で


初めての夜勤以降は日勤と夜勤が頻繁に入れ替わった

最初は日勤でしばらくして夜勤が入りどちらか一方で一定期間は固定と思っていたがそんなことはなく本当に日勤と夜勤がランダムで入っているようなシフトだった

ただ日勤から夜勤のパターンはそれほど多くなくシフトの上では週に1回程度しかなかった

しかし毎日のように夜勤のお誘いがあり断るとすごく嫌な顔をされる

このやりとりも大きなストレスであった

半ば強制的に夜勤をすすめられる

日を追うごとに夜勤の協力要請は厳しくなっていき現場監督から色々と言われた

・今月苦しくない?夜勤したら手当てもでるし楽になるよ

・今日は人が足りないから夜にも入ってもらえないか?

・工期が遅れて大変なことになっている何とか助けてくれないか?

・夜勤することはヒデの将来のためなんだぞ、ここで頑張って仕事を覚えろ

色々と言われたが覚えているのはだいたい上記のようなもの

ようするに夜勤に入ってくれと・・・

しかも言われるときはかなりプレッシャーをかけてくる

正直言って息苦しい

確かに夜勤をすると手当てもでるしそもそも給料も悪くはないので金銭的には潤う

けど

気力が削がれる、すでに何もやる気がない状態なのにこれ以上できるわけがない

この頃から土木の世界は続かないかもしれないと思いだした

しかも無理して夜勤をしても相変わらず怒鳴られる

毎回のように自分も他人も怒鳴られる

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そんな状況で日勤と夜勤をすることは

自分自身を追い込んでしまうことになっていた

夜勤でストレスは溜まる一方


ストレスは溜まっていく一方でそのはけ口がなく

3週間が経過した

夜勤を何回かやって計算上はかなり稼いでいることにはなっていたが

ストレスのためか何事にもやる気がなくなってきた

けどこのころからいつクビになってもいいかなとか思い出し

辞める理由とかも少し考えるようになっていた

次に怒鳴られたら辞めようと決めていた

土木会社で初めての給料


辞める覚悟はしていたがなんとか最初の一ヶ月を乗り越えることができた

そして土木会社で初めての給料をもらった

手渡しでもらったが軽く20万を超えていた、この時は本当に嬉しかった

帰りに8000円のワインと地元で有名なちょっとお値段の張るピザを買って

自宅で至福の時を過ごした

あまりに充実感があったので福岡の友人に電話をして自慢話をしてしまった

福岡の友人は笑っていたがこの帰宅してから眠りに落ちるまでの4時間は

今でも鮮明に覚えているくらいに幸せな時間だった

給料をもらった次の日に辞める事を考えた


給料日の翌日は休みであったのでお昼前に起きてディスカウントストアに行き思う存分買い物をして楽しんだ

かなりの量を買い込んでいい気分での帰宅

しかし夕方になり次の日の仕事を考えると憂鬱な気分になってきた

と言うか辞めたくなった

出勤して半ば強引にさせられる夜勤に怒号の飛び交う現場

現実を見たくはないが明日その現実が待っている

いつ辞めようかと本気で考えながら僕はその日床についた

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