40代転職日記35話:水道施設の会社の就業から退職まで

はじまり


採用の連絡があった時に簡単な説明があり翌日から水道施設の会社に出社した

7時半までに来るようにとのことで7時過ぎには会社に着いた

社員の人にあいさつをしていると

僕を担当してくれる人が出てきた

技能検定士と言う資格を持った有能な人だ

会社の仕事以外にも配管や建築関係の勉強会等の講師を

されているとのこと

7:30 掃除

8:00 ミーティング

9:00 現場同行

まさかの初日からの現場同行

担当の方曰くスパルタでいくから覚悟しておけとのこと

最初は穴掘りから


最初に行ったのはアパートの建設現場

これから本格的に建設作業が始まるとのことで

仮設されるトイレと手洗い場の配管の作業となった

配管には2種類あり汚水管と給水管があるとのこと

給水管は割と地表面近くだけど

汚水管は給水管と離さないといけないので地上から4m以上も

下に設置する必要があると説明された

なので4m以上も土を掘り返す必要があり、これがかなりの重労働

最初は専門知識や技術もないのでひたすら穴掘りをしていた

いくつかの現場も同行し他の仕事とかけもちでこの穴掘り作業を1週間くらい

ひたすら続けた

一週間を過ぎたころから配管切りの作業をさせてもらえる

ようになり管のつなぎ方や設置の仕方についても少しずつ

教えてもらえるようになった

更に一週間すると

一つの現場を担当している人のアシスタントをさせて

もらえるようになった

他社とのミーティングは喧騒とした雰囲気です


穴掘りや配管切りの作業はもちろん継続していたけど

現場担当のミーティングにも結構な回数同席した

ほとんどが大手建設会社と配管の工事着手時期や工事箇所について

のミーティングで3~4人ですることもあれば10人以上でする

こともあった

大きなミーティングのときは大工や資材屋、建設会社の偉い(だと思う)人

が来てきちんとした確認をするが日程とかで結構もめることがあった

建築と言うのは難しいもので建物の完成予定日が決まっているので

その間で作業日数や着手日を決めないといけない

しかし予算の都合もあり各々が都合のいい日を押してくるので

時として喧騒とした雰囲気になることもあった

中には本当にケンカするんじゃないかと思うことも何回かあった

まさかの担当がとんでしまった

担当のアシスタント業務を始めて10日くらい経過したこと

その担当がまさかの音信不通

受け持っていた現場もいくつかあったが全てそのままの

状態で連絡がとれなくなってしまった

いきなり連絡が取れなくなることを「とんでしまった」と言うらしく

これは非常にまずい事だと説明された(説明されなくてもわかりそうだが)

烈火のごとくなる会社への催促の電話

僕ともう一人のアシスタントで電話対応するも

話がわからずただただ怒鳴られるばかり

その日は

電話クレーム対応の仕事

になっていた

夕方に会議室でミーティングを行ったが

確認している途中なので明日またお話しますとのことで業務終了

詳しいことは何の説明もないまま帰宅時間になった

スポンサーリンク

とんだ担当は戻らなかった


次の日出社すると別の担当がしばらく担当しますと説明があった

その担当の人は一日中忙しく電話対応をしていた

僕は配管切りの作業だけを命ぜられ

数日間は配管切りばかりをしていた

いきなり僕が主任ですか


月に一回会社で大きな会議があるが

その会議中に配られた資料をみて目を疑った

今までアシスタント役として入っていた現場の説明書きに

僕が主任と書かれている

わけがわからず若干パニックな状態になりながら確認すると

・今までの主任は正式に退職した(詳細は説明されないまま)

・これから仕事を覚えてもらうのにチャンスだ

・わからないことがあれば何でも聞いて欲しい

とのことで半ば強引に担当を任された

しかも今担当してる現場の主建築業者は

全国的に超有名な会社

そんな超有名会社とまだ会社に入って一ヶ月程度の人間がまともな

話ができるわけがない

しかも担当になると

新築するときの棟上式や様々なことに参加しないといけないとのことで

土日も仕事になり休みがかなり少なくなると言われた

主任としてのミーティングと退職の決意


考えても仕方ないので

後日建築業者とのミーティングに臨んだ

これからの工事について案内があり

大量の設計図を渡された

設計図渡されても無論わからない

この通りに設定して欲しいとのことを言われたが

設計ミスしたら数百万~数千万円単位で補償をしないといけないと更に言われた

しかも全体的に上から目線で

できなかったら仕事をおたくには頼まないから

みたいなことも言われた

その日は資料を受け取り会社に戻った

仕方ないので勉強を兼ねて調べるもわからない

会社の人に聞こうとするも

誰も何も教えてくれない

わからないことがあれば聞いてくれと言っていたが実際に聞いてみたら

今は時間がないとかで誰も相手をしてくれない

次の日もミーティングなのに何も進展しない

不安だけが溜まっていく

自分なりに勉強するも大量の資料を前に何も進まない

次の日までに理解してミーティングに望むなんて無理です

その旨を上司に伝えるも「他に担当がいないし責任を持ってやって欲しい」とだけ言われ後は知らん顔をされる

そんな中で色々調べるも理解もできず時間だけが過ぎていき会社に僕だけしかいなくなった

僕は資料を会社に置きっぱなしにして帰り

次の日電話で退職することを伝えた

まさか自分がとぶことになるとは思わなかったけど

こんなやりっぱなしの会社で続けていく自信がなかった

退職について色々やりとりがあり

昨日相談相手になれなかったことを謝ってきたけど

もう遅かった

即日で退職することを伝え

そのままハローワークに行った

スポンサーリンク