社長の言うことが信じられなくなる
半年以上も好成績を残して給料アップのことについて聞くも
暖簾に腕押し状態
それからもずっとがんばって成績を維持するも
社長はまるで僕のことを相手にする様子がなく、僕から聞いてもいつもその場しのぎ
たまに期待させるような事を言うので、それが余計に腹立たしくなる
イライラと不安は日に日に大きくなっていきついに我慢できなくなった僕は
「ここまでがんばって働きましたが生活が苦しいので退職します」
とはっきり社長に告げてしまった
辞めないでとは言われたけど
僕が本気で辞めると悟ったのか社長も少し表情がこわばっていたように見えた
今までこんな状況を何回も経験しているんだろうから本気で退職する人の雰囲気はよく知っているんでしょう
そのときに言われたことは
・突然すぎるよ、もう少し考えてみて
・ここまでがんばったんだからもう少しがんばってみようよ
・君のがんばりを見てきたしこれからも期待しているんだよ
・ここでがんばることは君のためでもあるんだよ
驚いたことにあれだけ相談していた給料に関しての具体的な提案が全くない
ただただ、君に期待していると言うばかり
逆に僕が給料に関して聞くと
「これからもがんばってくれるならヒデくんにも何か還元できるかもしれない」とか曖昧な返事しか返ってこない
そして期待させるような言葉ばかりが沢山返ってくる
それはこれまで何回も聞いたし現実にならなかったことを痛感してきた
「給料が上がるのは具体的にいつですか?」聞けば
「それはわからない」としか言わない
給料がいつ上がるかはっきりしてくれないと来月いっぱいで辞めますと言うと
社長はしぶしぶ了解してくれた(かなりドロドロとしていたけど)
後日談(社長は退職されることを恐れていた)
僕の退職が決まってから何か特別にかわると言うこともなくいつも通りの毎日が過ぎていった
仲間も特段驚く様子もなく普通に接してくれた、やはり人間関係は良好だ
あるとき一番古株の先輩と話をしていると今までしてくれなかったような話をしてくれた
・自分も退職を考えていること
・他の仕事が見つからないので我慢して働いていること
・夫婦共働きでなんとかやっているけど現実はとても厳しいこと
・副業でバイトをたまにしていること
・実はこの建築資材の会社は退職者がとても多くて長く働いている人は稀であること
・だいたい最初の1ヵ月で半分以上が辞めていく
僕が勤務しているときに退職者が一人もいなかったことにびっくりしたと言っていた
最初資材の配送に行ったときに「また人が変わったとね」って言われたことをその時思い出した
辞める理由が「配送時に現場の人間に怒鳴られること」「給料が上がらない」がほとんどで怒鳴られることに慣れていない人は最初の一週間で辞める人少なくないとか
なので怒鳴られることに慣れてしっかり配送する僕を失いたくなかったらしい
けどそこまで期待してくれるなら少し位給料を上げてくれてもいいと思った
新しく人を雇ったり育てたりするのもお金かかるんだからそこを考えれば今いる社員の給料アップを検討するのは間違いではないと思うんだけどな